花霞記

社会人の日記

漂流から振り返って

 

マッチングアプリの利点として、

おいくつですか、彼女いませんか?、恋人欲しいなって気持ちですか? の三つの質問をしなくて済むところがあげられると思っていた。なんとなく恋人できそうだなって考えてた。これは綿菓子のような幻想で甘いもので一瞬で溶けた。

 

出会いそして恋仲になる、をゴールとするならば、先ほどあげたメリットとして挙げられないほどの苦難が待ち受けている。

 

💎欲しい恋人ビジョンは持って

ありがたいことに大勢の人の目に私が止まってアプローチされたとして、私が無闇矢鱈と返事することはできない。私の中のモノサシを持って選別せねばならない。今回の場合、なんとなく面白そうな人 と定めたのでより困難を極めた。客観的に見られる 年齢 職業 住まい 年収あたりにしてより絞るのがよさそうだった。

マッチして話す人の中には明確零細なビジョンがあって心の距離をとったのですけど、大海原の中から恋人を探すとなるのそこまで綿密な方がいいのかもしれない。時間が無駄になるのは誰しもが悲しい。

(容貌についてとやかく言える私の身分ではないのですが、お写真を拝見して何かしらの動物に似ていると思うともういけませんでした。)

 

 

💎会話の成立

容貌、年齢、定職と満足いくなら次は会話なのだけどまたこれが難しい。知らない人と何を話すか、また話題の発展性。【楽しい】に傾けているので私の審査は厳しい。

あと精神的に参っているから、就活の話を振られた時点で切って回った。現実逃避で始めたのにここでも追いかけてくる就活が憎い。

マッチする場だからと承知はしていても、専ら

前の恋人の話をききだしてくる輩はいったいなんだったのか未だにわからない。最近最後にキスしたのはいつですかって聞き出してどうする。面白いことをきく奴だ。東京宝塚劇場で投げキッスを受けて死んだ話からしていいのかしらん。ドン引きさせっぞ!!表出てこい!

 

 

💎興味の方向性

世間には多種多様な趣味が溢れているわけですが、まったくもって趣味や興味範囲が被らない人種もいると深く今回は気付かされた。世間一般にディズニーかジブリは幼少期の友であると固く信じて疑ってこなかったのですけど、どうもそうではないらしいのです。

笑い笑わせる会話をするのが好みだと発見した。作家の言い方を真似るだとか、お笑いのネタを会話に混ぜるだとかが好きなのだ。これにはお互いの教養と興味の方向性がある程度収束されていなくていけない。

 

好きなお笑い芸人は?の問いに

「品がないのだけど、ユーチューバーのもっくんが好き」 と言われ検索してみて愕然とした。品がないってアキラ100%とかのことだと思ってきいていたのに、社会的モラルの崩壊を面白がるって不謹慎にも程があるでしょ。非国民とみなされるような行為をおもしろいと思うのかと思って急に信用ならなくなった。

 

💎生活における優先

マッチの男には友だちが少ない(と決めつける)場合がある。就職をキッカケにこっちに引っ越してきて、寂しいし恋人欲しいなってタイプだ。これは空き時間全てをこちらに投入しているのではないかと訝しむレベルで返信が返ってくる。

今現在わたしは恋人がいないことも楽しめているので、10休みがあったとすると、2くらいなら恋人にあげられるだろう。もっとはあげられない。世界は素敵なことに満ちているから。

ところがこのタイプのやつは10休みがあって8私に渡そうとしてくる(気がする)。そして8が無理なら6欲しいと言ってくるに違いないのだ。なんとなくわかる。

趣味があってこその人格形成。1人の時間を大切にとよく聞くけれど、1人に渡す時間形成もなかなか難しい塩梅だと考えた。

 

 

 

💎総括

容姿も整って、信頼できる社会的地位を確認できて、双方の趣味の尊重と、会話も楽しく成立する。この四つがなければ恋は始まらない。三種の神器じゃないけど、私はバランスよくこれがないとダメ。そうすると検査項目が多くて時間がかかる。そもそもこのマッチングアプリに向いていないのではないかというところまでにいきつく。

 

容姿があれば良し、高給よし、みたいに一点突破型ならまた違うのかもしれない。