花霞記

社会人の日記

2020.4.1

 

ついに社会人になった。

朝早く家を出てみると、電車は閑散としていて学生が少ない為かと考えた。東京駅で乗り換えても通勤時間帯とは思えない混雑具合で流行り病のせいだと思われる。京浜東北線にタックルして乗り込む気迫で出かけたので、拍子抜けする。

 

会社について、応接間にちょこんと座り20分静かに空想した。無言で座っているのがとても苦手で話しかけたいけれどぐっと堪えた。厳粛に待機し、始業時間にラジオ体操をスーツで行った。飛び跳ね運動以外はガチで取り組む。本気出した。

社員に囲まれながら自己紹介をした。体育会系の会社なので大声で言った者勝ちやなと大きめな声を出したつもりが自分の声が反響した手応えがない。敗北。

入社式で役員の前でも自己紹介と抱負を話す。役員の人は疲労が癒えないのかまったく目が合わない。寂しく思い就活時の手応えなしなあの頃を思い出す。もっと興味深く熱意あるコメントが言いたかった。

諸々の書類に記入して解散した。帰り道が一緒だった子があつ森をやり込んでいて色々教えてもらったのが大変有意義であった。