花霞記

社会人の日記

2020.4.8 命日になった日

 

朝7時におきて、ドラックストアへ朝イチで行こうと支度し始めた矢先、病院から電話があって親戚の呼吸がとまっているけれど、人工呼吸器つけていいですか?ときかれた。頭真っ白。

私自身は人工呼吸器つけて欲しくないけど、この人は、どうなの?というか、うっかり電話に出てしまった私に権限を委ねないで…無責任な気持ち、死んでしまうの?とってもぐるぐるした。

 

母と病院にかけつけ、死を宣告されるのに立ち会った。なんだろう、人工呼吸器で息をさせられると無理に肺が膨らむんだね、機械的にうごく胸と、私たちが到着したときすでに心電図?の数値は0だったのをみて辛く思った。

綺麗に伸びた白髪と、口を開けたまま寝ているように見える親戚がガバッと起き上がってくるような気がしたけれど、とってもとっても顔が青白くて血の気がないのがもう起き上がってこないのだと。

 

父方の親戚だけど、父は葬儀に出席できない。

新型コロナウィルスの影響で帰国しても二週間は自宅謹慎をしなくてはいけない。その間親戚を安置させつづけておくことはできないから。

帰国できても、公共交通機関は使用できなくて、空港からは自家用車でしかでられないらしい?そんなことあるのね。自家用車もない我が家で父を迎えに行ける人はいない。ともかく父は立ち会えない。次の再会はツボに入ったお骨になる。戦時中なの……????

新型肺炎で亡くなると、感染源扱いで袋に詰められて葬儀もできずに焼かれると噂を聞いた。親戚はまた別の老衰にあたる病気だった。90を超えていたのだから、そうね。この肺炎に感染して亡くなったわけではないのに、肺炎感染対策で父と親戚は顔も見れないとなると難しい。

父が1番歯痒い思いをしていると思う。

今月始めから検査入院として入院しているのは知っていたけれど、コロナがあるから、とお見舞いに行かなかった。不幸があると必ず悔やむことがあるのだな。

 

身近に死とコロナを感じた。

 

会社の自宅待機は24日まで継続になる連絡もきた。まだまだおさまらない。